「お願い、これだけ・・・私に頂戴?」


      「・・・ッ・・・」


      「他には何にも・・いらないから・・・お願い・・」


      「・・ッ・・」






















      の記憶























      始まりはこの桜の木やった。
      都心から程なく離れたこの場所に、その大きな桜はあって。
      春も近く、ちらほらと花をつけだした桜の木の下で、俺等は出会った。



      「桜、お好きですか?」


      「ん?あ、あぁ。満開の桜は綺麗やと思うで」


      「私はね、葉桜が好きなんです」


      「変わっとるな。なして?」


      「・・・内緒です。もし・・またお会いできたら教えてあげます」


      「・・・名前、名前教えてくれへん?」


      「それも、次にお会いするときに」



      変な子やなと思った。
      真っ白なワンピースに桜色のカーディガンを羽織っただけの清楚な格好。
      腰まで伸びた真っ黒な髪。
      骨董人形みたいに整った顔、透き通るような肌。
      異常なほど細い身体は誰がどう見ても病的で。
      右手・右脚・左手・左脚・・・どこからどう見ても綺麗なんやけど・・・
      何やろう・・・何か妙な違和感。
      それが何なのか、俺にも解らへんのやけど。


      それから俺等は一言も話す事はなかった。
      せやけど何となく離れ難くてそこから動けんようなった。
      俺等は無言で長い時間を一緒に過ごした。
      何かするわけでもなく、唯そこにおるだけやったけど。
      



      その日から俺は毎日あの桜の木の下へ行った。
      会う度に知っていく彼女の事。
      せやけど核心には触れられへんもどかしさ。
      名前は、両親はいないらしい。
      好きな食べ物嫌いな食べ物は特になし。
      好きな動物は猫、昔黒猫を飼っとったらしい。
      桜・・・特に葉桜が好き。
      俺が彼女について知っとる数少ない事。
      次に会えたら何を知れるんやろか。
      自分でも不思議なくらい惹かれとった。
      もう桜は八部咲き。



      「そう言えば、何で葉桜が好きなんか聞いてへん」


      「好きだから・・・じゃ答えにならない?」


      「何で好きなん?」


      「・・・今度会えたら、教えるよ」



      はよくこの台詞を使う。
      でも今はそれが嬉しい。
      また会えるんやって思えるから。
      俺ととの間にある役に立たへん約束。
      相手を縛り付けたりせぇへん誓約。
      俺はそれが心地ええ事を知っとる。


   
      「・・・寒ない?」


      「・・・寒くないよ?」


      「・・・寒いって言うてや」


      「寒いのは薫でしょ?」



      はそう笑うとそっと俺を抱きしめた。
      風になびく綺麗な黒髪を指で梳く。
      桜の木に寄り掛かるようにして座った俺を膝立ちのまま抱きしめる
      顔を埋めた胸元から微かに桜の香りがした。
      は子供をあやすように俺の頭を撫でながら、暖かい?と笑った。
      俺はまだ寒いっと答えての細い身体に腕を回した。
      



      「なぁ、キスしてもええ?」


      「キスするときってそう聞くものなの?」


      「初めて聞いたわ。なぁ、駄目?」


      「今度会えた時に、ね」


      「いつでもそう言うん?」


      「そう言ったら、薫、また私に会いたくなるかなぁと思って」


      「計画犯?」


      「確信犯」



      俺等は顔を見合わせて笑うと、そっとキスをした。
      に触れる度に愛しい気持ちは大きなって。
      どうやったらこの想いを伝えられるんやろ。
      愛しとるって言葉じゃ足りひんのに、それ以上の言葉知らへんねん。
      言葉が数を重ねるほど深くなればええのに。



      「愛してんで」


      「・・・うん、ありがとう」


      「ほんまに・・・ほんまに愛してんで」


      「・・・知ってるよ、ありがとう」



      は絶対愛してるとか言わへん。
      それはほんまに愛してへんのかもしれへんけど。
      抱きしめる腕に力を込めると返してくれるから。
      せやからいらん期待してしまうやん。
      気付けばもう桜は満開。
























      「薫くん、最近機嫌ええやん」


      「そーか?別にいつもと変わらへんけど」


      「あー解った!彼女できたんでしょ!」



      ソファーに座って何となくギターを弾きよったら、堕威と敏弥が話し掛けてきた。
      ソファーの肘当てに腰掛ける堕威と背凭れの後ろから覗き込む敏弥。
      俺は軽くあしらう様にアンプに繋がってないギターの弦を弾いた。



      「おぉーついに彼女できたんか!」


      「ねぇねぇ、どんな子?」


      「別に・・・彼女じゃあらへんけど・・・」


      「薫くんの片思い?」


      「いや、ちゃう・・・と思う」


      「なんやねん、それ」



      俺はとりあえずギターを膝に置きなおして、ここ数週間の話をした。
      桜の木の下でに出逢ったこと、そして一緒に過ごした時間。
      俺の紫色の髪見て、どこの国の人?って聞いたこと。
      火星人やって答えたら、初めて宇宙人見た!って驚かれた事。
      正真正銘の地球人で日本国籍やって言うたら、突然変異?て言われた事。
      出来損ないなんやて笑ったら、こんなに綺麗なのに?て首を傾げられた事。
      出来損ないは私の方だって悲しそうに言うた事。
      アンタの方が綺麗やって思ったけど言われへんかった事・・・これは内緒やけど。



      絶対話すまいと思っとったんに・・・俺って流されやすいんか?
      しかもいつの間にか京と心夜も戻ってきとるし。
      何でこいつ等に恋愛相談しとるんやろ、俺。



      「ちゃんってさ、可愛いの?」


      「性格は可愛えで。何か世間知らずやねん」


      「俺がいろいろ教えたるーってやつか?」


      「堕威。変態決定」


      「ひでー!で、顔は?顔は可愛えん?」


      「可愛えってか美人やな、怖いくらい」


      「怖いくらい?」


      「色とか有り得んくらい白くてな、手足もかなり細いねん」


      
      俺は右と左の親指と人差し指で円を作っての腕の細さを表現してみる。
      最後に抱きしめたあの日の感覚を手繰り寄せて。
      手首なんて俺が掴んだら砕けそうなんやって苦笑いする。
      砕けそうなんは手首だけや無いんやけど、これは内緒。
      それに加えて抱きしめるたびに大きくなる、違和感。
      初めてを見たときにも感じた違和感の正体は未だに不明。
      日に日に大きくなるそれを、俺は見て見ぬふりをしてきた。
      別に解ったところでへの感情が変わるわけでもあらへんし。
      大したことない、そう思っとったから。



      「ねぇ・・・ソレって人間なん?」



      突然読んどった雑誌を閉じてこっちを向いた心夜がそう言った。
      話聞いととったんかと皆一斉に心夜を見た。
      心夜は表情すら変えへん。



      「いくらなんでもその言い方はあかんやろ、心夜」


      「そうだよ!大体それ言うなら心夜の細さだって異常だっての!」


      「僕、冗談で言うとるんやないで?」


      「だったらさらにしつれ・・・」


      「敏弥・・・堕威も、黙っとって」


      「薫くん?」


      「心夜・・・どう言う意味なん?」



      俺は膝の上のギターをソファーに立てかけ、心夜の前に立った。
      心夜は俺をしっかり見据えたまま口を開いた。



      「薫くんさ、42年前の事、知っとる?」


      「42年前?俺、まだ生まれてへんのやけど」


      「僕かて生まれてへんわ」


      「42年前の事って何やねん、はよ言えや」



      俺は急かすように心夜を睨み付けた。
      心夜はやっぱり表情を変えずに話し出す。
      幾分か興味を持ったんか、寝とった京まで目ぇ覚まして。
      皆して心夜の話に聞き入った。



      「あんな、42年前、殺人事件があったらしいんや」


      「殺人?それがとなんの関係があんねん?」


      「最後まで聞いてや。事件の犯人は両親、殺されたんは娘」


      「・・・・」


      「死体は惨かったんやて」


      「それ・・・俺も聞いた事あんで」


      「京くんでも新聞とか読むだ?」


      「しばくで?敏弥より読むわ、ボケ」



      一向に先の見えない話にイライラしながら、俺は視線で敏弥を諌める。
      敏弥はあからさまに肩を竦めて口を閉じた。
      殺人事件とと何の関係があんのか。
      とりあえず俺の頭で理解出来る段階やない。
      溜息まじりに京が話し出した。



      「その殺された女のコな、桜の木に吊るされとったんやて」


      「さく・・・らの・・木?」


      「せや。両手足切り落とされて血塗れのまんま、吊るされとったんやて」


      「なんで・・・」


      「そんなん知らんわ。よっぽど両親に嫌われとったんやない?」


      「で、でも・・・それがと何の関係が・・・」


      「話はそれだけやないで」



      俺だって馬鹿やないから、二人が言わんとしとる事は検討がつく。
      せやからって理解出来るわけやない。
      理解出来るわけがない、こんな話有り得るわけがない。
      俺は震える手をきつく握り締めた。


      「その事件の後、そこで4件、女の子が殺されたの知っとる?」


      「・・・初めて聞いた」


      「一人は右腕、一人は左腕、一人は右脚、一人は左脚」


      「・・・何やねん・・・それ・・・ッ」


      「殺された女の子から切り取られた体の一部、やな」


      
      自分で制御出来ひんくらい身体が震えんのが解る。
      眩暈がする。真っ直ぐ立ってられへん。
      何か考えよるはずなんに、何を考えとんのか解らへん。
      悪い予感が確信に変わっていく瞬間。
      それでも否定したくて、信じたくなくて、信じられなくて。
      思考回路は強制切断、眩暈と吐き気の渦。



      「42年前殺された女の子の名前ってサ、もしかして・・・」


      「・・・『』・・・」


    
      初めて見たときから感じとった違和感。
      触れる度に、抱きしめるたびに大きなるのに気付かんふりをした。
      気付きたくなかった、考えたくなかった、信じたくなかった。
      違和感の理由、違和感の正体。
      否定してほしい、そんな阿呆な事があるわけないって笑ってほしい。
      が、好きやから。



      「ねぇ薫くん、その子・・・人間なん?」



      俺は心夜の言葉が終わる前に事務所を飛び出した。
      ひたすら走って、走って、走って、いつもの場所へ。
      気付けば外は雨が降り出しとって。
      どこから飛んできたんか、濡れた桜の花びらが道路に張り付く。
      そんなに遠くはないんやけど、やっぱり走って行くには長すぎる距離。
      少し走っただけでも息切れする身体に苦笑いするしかない。
      何度も倒れそうになりながらも絶対に足は止めへん。
      いつも見る町並みも、今は目に入れる事すらうっとおしい。



      心夜と京の話が頭の中をグルグル回る。
      敏弥の声が、堕威の声が耳に残る。
      有り得へんと思っとる反面、妙に納得しとる自分もおって。
      ずっと感じとった違和感の正体、世間を知らな過ぎる理由。
      これで全部つじつまが合うと思っとる自分がいやらしい。
      それは多分、俺がを好きやから。
      が人間であろうとなかろうと愛しとるから。
      そんなん、俺にとっては取るに足りへん事やもん。



      息を切らしながら顔を上げると、いつもの大きな桜の木。
      昨日まで満開やった桜は、今日の雨に乗って地面に滑り落ちる。
      あんなに綺麗やった桜は地面に這い蹲るピンクの絨毯。
      その中に立っているのは、そう、俺の愛しい人。
      腰まで伸びた真っ黒な髪、白くて綺麗な肌、細くて長い手足。
      雨に濡れながら佇むその姿に見惚れる俺はもう末期かもしらん。
      なぁ、お願いやからそんな顔で笑わんで。



      「どうして・・・来たの?」


      「まだ・・・まだなして葉桜が好きなんか、聞いてへんかったから」


      「私が・・・気持ち悪くないの?」


      「・・・好きやで・・・」


      「・・・嘘・・・」


      「嘘やない、ほんまに好きやから・・・」


      「嘘だよ!私だって自分が気持ち悪いのに!薫だって本当はそう思ってる!」


      「思ってへんよ」


      「嘘!ほら、見てよ・・・この手、この脚・・・全部私が・・・」


      「それがどうかしたんか?」


      「私、人殺しなんだよ?!この手も脚も、殺した女の子の手脚なんだよ?!」


      「うん・・・」


      「私、人間じゃないんだよ?!」


      「・・・せやな」


      「こんなの、気持ち悪くないわけない!」


      「“こんなの”って言うなや。それがやろ?」



      その右手が、左手が、右脚が、左脚がのものやないとしても。
      人を殺して得た身体やったとしても。
      人間やなくても。
      それがなんやったら、俺は愛してるから。


      
      「・・・愛しとるで?」


      「・・・やめて・・・」


      「ほんまに愛し・・・」


      「やめて!!」


      頬に触れようとした俺の手をは頭を振って拒絶した。
      悲痛な叫び声が雨に溶けては土に還る。
      雨に濡れたの黒髪が重く揺らめく。


    
      「もうやめて・・・私じゃ薫、愛してあげられないよ・・」


      「・・・それでもええ・・・」


      「いいわけない!ねぇ、薫?私ね、人間じゃないんだよ?!」


      「それでもやん」


      「違う・・・こんなのオカシイんだよ・・・」


      「オカシない。このままでええ、このままでええから、傍におって?」


      「もう・・・無理だよ・・・」



      が何であろうと構えへんねん。
      今までと同じでええ、今までと同じように傍で笑ってくれればええ。
      それ以外は何も望んだりせぇへんから、頼むわ。
      頼むから、無理やなんて言わんといて。
      頼むから、そんな悲しそうに笑わんといて。
      頼むから、お願いやから、なぁ、・・・。



      「私ね、薫といた時間が一番好きだったよ」


      「・・・何・・・言うとんねん・・・」


      「薫といる時間だけは、もしかしたら普通の女の子なんじゃないかって思った」


      「・・・どうしてそんな事言うん・・・」


      「恐い事とか辛い事とか痛い事とか悲しい事とか、全部忘れられたの」


      「なぁ・・・・・・」


      「ねぇ、薫・・・幸せって、こんな感じなのかな?」



      顔に落ちる雨がうっとおしい。
      拭っても拭っても落ちてきて、目の前のが滲んでいく。
      目頭が熱いんは、きっと雨の所為。
      俺は微笑むに触れる事すら出来ひんで、唯々を見つめる。
      の口から出てくる過去形の言葉に酷く胸が痛むのが解る。
      


      「幸せなんて、こんなもんやないで?これからいくらでも教えたるから・・・」


      「そっか・・・でも、もう行かなきゃ・・・」


      「い・・く・・・・?」


      「バイバイ、だね・・・薫」


      「なッ・・・何言うて・・・っ!!」



      なぁ、俺はどうしたらええ?
      何をどうしたら、の傍におれる?
      なぁ、神様、アンタ全能の神やろ?どうにかしたってや。
      を連れていかんといて、俺の傍にいさせてや。
      を連れていくなんて許さへん、絶対許さへんから。
      濡れたの身体を抱きしめると、熱を感じない冷たさ。



      「絶対・・・行かせへん・・・ッ!!」


      「・・・薫・・・」


      「頼むから・・・俺を独りにせんといてやッ!」


      「・・・ごめんね、薫・・・」


      「愛しとるよ・・・愛しとるから・・・ッ」


      「・・・知ってるよ・・・」


      「誰よりも愛してんねん・・・ッ」


      「・・・・・・・・・・私も・・・・・・・だよ・・・・・」


      「・・・・・?」


      「私も・・・薫が好きだよ・・・」



      耳を疑った。
      雨の音に、桜が散る音にかき消されそうなくらい小さい声。
      それでも俺が聞き間違うはずない。
      俺が何度も夢見た言葉。


      「どうして・・・どうして秘密にさせてくれないの・・・」


      「・・・」


      「別れるの・・・辛くなっちゃうでしょ・・・ッ」


      「・・・俺・・・」


      「好きだよ・・・大好きだよ、薫・・・ッ!!」



      叫ぶように綴られるの言葉。
      俺は砕けそうに細い身体にありったけの力を込めた。
      このまま壊してしまえば、は俺から離れへんかな。
      欠片でもいい、が此処におった証が欲しい。
      別れの連想を否めないのは、の身体が異常に冷たいから。
      背中に回された弱々しい手は、零度より冷たい別れの予感。
      


      嗚咽交じりには好きだと繰り返す。
      なしてがこんな目に合わなあかんの?
      なして俺等がこんな目に合わなあかんねん。
      偶然出逢って恋に落ちた、どこにでもおる普通の二人なのに。
      


      俺がを抱きしめる腕に力を込めようとした瞬間。
      は両腕を伸ばして突き返すように、俺の腕の中からすり抜けた。
      下に向けられた顔をゆっくり上げて微笑む
      は右手の人差し指で、俺の心臓を指差した。
      


      「コレ・・・頂戴・・・?」


      「・・・・・・?」


      「薫の心だけ、私に頂戴?」


      「俺の・・・心・・・?」


      「薫が私を好きだって気持ちだけ、忘れないでほしいの」


      「忘れるわけ・・・あらへんやんッ」


      「私がいなくなっても、私を否定しないでほしいの」


      「そんなん・・・」
      
   
      「お願い、これだけ・・・私に頂戴?」


      「・・・ッ・・・」


      「他には何にも・・いらないから・・・お願い・・」


      「・・ッ・・」



      心臓が熱い。
      俺がを忘れるわけない、否定なんでするわけない。
      こんなにも愛しいのに。
      こんなにも涙が溢れるのに。
      こんなにも愛しいのに。


     
      「大好きだよ、薫・・・ありがとう」


      「嫌やッ・・・まだ、まだ行かんといて・・・ッ!!」


      「今まで、ありがとう」


      「俺、まだ葉桜が好きな理由も・・聞いてへんでッ?!せやから・・・ッ」


      「もし今度会えたら、その時に教えるよ」


      「嫌や・・・嫌や、ッ!!!」


      「愛してるよ、薫・・・バイバイ・・・」



      その日は一日中大雨で、明け方まで止む事はなかった。
      満開だった桜も、この日の雨で殆ど散ってしまった。
      桜の木の下は雨に濡れた桜の花びらが綺麗に敷き詰められとった。
      それはそれは綺麗で。
      雲の切れ間から途切れ途切れ照らし出す太陽が眩しかった。
      顔を上げれば桜の木は薄緑色に色付いとって。
      それは酷く綺麗で、綺麗で、綺麗で。


   
      夢を見とったのかもしれん。
      世界の終末みたいな夢やったかもしらん。
      終わりの始まりをスローモーションで見たような夢やったかもしらん。
      それでも至極幸福な夢だった事は確か。
      夢と現実で夢が夢やって、誰が言える?
      夢が現実で現実が夢じゃないって、誰が言える?
      目を開けて夢を見れば、そこではが笑ってくれるような気がする。
      


      確かにはここにおった。
      なぁ、ちゃんと俺の心、持って行けたか?
      俺の心な、にあげたから、もう動かへんねん。
      以外の人には反応せぇへんよ。
      また桜の季節が来たら、ここで会える?
      俺、ずっと待っとくから、ここで待っとくからな。
      だってが言うたやん?
      葉桜が好きな理由、次に会ったら教えたる、ってな。
      こないに待たされたんやから、ちゃんとした答え聞くまで逃がさへんで?
      そしたら今度は俺が教えたい事あんねん。
      気になるか?
      でも、あかん。まだ内緒。
      次会えた時、教えたるよ。
      な、






      短すぎた蜜月。
      散った花びらに映し出されたのは、桜の記憶。


  



























      BE HAPPY・・・?


      ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

      長いッ!無駄に長いぃぃぃ!!!
      ここまで読んで下さった方、お疲れサマです、ありがとう御座います!
      これもまた、駄文過ぎて読み返すことが出来ません;
      桜が散るこの季節、人それぞれ想いはあると思います。
      こんな二人がいても良いんじゃないかなぁと思って書きました。
      長い歴史のある桜だから、こんな記憶があるやもしれません。
      ・・・有り得ないっすけどね(笑)

      少しでもお気に召しましたら、感想下さると嬉しいです!



      20040414  未邑拝
      









   
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送