また今年もやってきました。
開放感あるこの季節が!!!
っても、暑いの嫌い・・・。
だけど店にはすでに置いてある・・・そう。
あれ。
あれね。
買っちゃったしね。
ついついね。
「何やこれ」
「花火」
「んなもんわかっとんねん」
「やりたいでしょー?」
「別に」
「京、こういうの好きそうだもんねーvv」
「ってか、こんなに買うか普通」
金額にしてみればざっと二万円くらい。
それが一夜で消えちゃうんだもんね。
儚いね。
「まだ7月やで!?」
「もう!だよ。それに暑いじゃん」
「暑いとかの問題やないで!?」
「花火ーvv行ってくる!!」
聞け!人の話を!!!
「って、何処行くねん!!」
「そこの公園だよ?」
「あかん。何時やと思ってん」
「平気だよー堕威君も敏弥君も居るし」
「ほぉか。そんならえぇな」
「うん。じゃあね!!」
「おぉ」
・・・って、待てや!
「待てって!!何で堕威と敏弥が居んねん!!!」
「え?だって約束したから」
「俺何も聞いてへんで」
「うん。今言った」
こいつ・・・。
「何ー?あ、京もほんとはやりたいんでしょ?」
ニヤっと笑った。
ってか、今の話の流れでそう考えるのは普通におかしいやろ・・・。
「いいよっ!仲間に入れてあげるvv」
「遠慮する」
「ったく、素直じゃないなー」
「はよ行って来い!!!」
玄関先で怒鳴る京の声がを放り出した。
「京も来るんだよー?」
「行くかアホ!」
って言いながらも大人しくしとる俺やないねんな・・・。
近くに居ない事を確認しながらも、京はゆっくりと玄関を出た。
そして、人通りの少ない道を抜けて公園まで辿り着く。
話し声が聞こえて、そっと陰に隠れた。
「あかん・・・俺何やっとるんやろ・・・」
溜め息をつく京とは裏腹にとっても楽しそうな雰囲気が伝わってくる。
「俺も持って来たんやで!!」
あー堕威の声や。
「あれー?京君来ないの?」
こういう時ちゃんと俺の事気にしてくれとるのは敏弥やねん。
「またどうせ拗ねてんやろ」
なっ!?何で薫君まで居んねん!!さっき名前出てなかったやんか!!!
「そこら辺に隠れとったりして・・・」
明らかに心夜の声やん!!!!!
しかもバレとるやん!!!!!!
何でなん?何で薫君と心夜まで居るん。
「ま、そんな事はどぉでもいいから早くやろっ!!」
どぉでもいいんやと・・・。
そりゃ一番キツイ言葉やな。
っていうか、そういう言葉って彼女が言う言葉か!?
「帰ろ」
拗ねてやる。どこまでも拗ねてやんねん!!!こうなったらな。
「うわぁーvv」
そんな声に振り返ると、すでに花火大会は始まっていて。
色とりどりに散る火花に、俺は帰る事も忘れて釘付けになっとった。
それから、どんくらい時間経ったんやろ。
「あかん・・・眠い・・・」
さっきまで花火見て一人で興奮してたはずなんやけど・・・。
ウトウトし始めた俺。
騒がしさが消えた公園。
ふと聞こえた声に、俺は目を覚ました。
「ねぇーいつまで隠れてんのー?」
「はっ!?」
い、いつからって・・・。
「いつからバレとった?」
「んーさっき」
さっきって曖昧やな。
「京もおいで。んなとこで寝てなくていいから」
「嫌やっ!!俺花火なんて興味ないねんもん!!!」
「嘘つき」
「嘘やないでっ」
ジッと何かを疑うようなの目。
「俺はにしか興味ないねんもんっ」
「・・・」
あかんっ。スベった・・・!
「いいからおいでよ」
腕を引っ張られて、さっきまでみんなが居た場所へと強引に連れて行かれた。
「あれ?誰も居らんやん」
「帰ったよ?」
「いつの間にっ!?」
「でもほら、ちゃんと花火残してってくれたから」
もちろんゴミもね。
「っても、線香花火しかないけどね。はい、持って持って!!」
誰かが置いてったライターで火をつけ始める。
完璧にペースを持っていかれている京は大人しく言う事を聞いていた。
当然、線香花火しか残っていなかったせいか、ほんの数分で終わってしまった二人だけの花火大会。
片付けに飽きたが、京の肩を叩いた。
「ねぇねぇ、遊ぼ」
「はっ!?」
引き攣る京の顔。
「何すんねんこんな時間にこんなとこで」
「鬼ごっこ?」
「アホか」
「京鬼ね」
「聞けや人の話を!!!!」
ほんまこいつは、人の話聞かん奴や。
それに、普通鬼ってのはジャンケンで決めるんちゃうん?
「ジャンケン」
「え?」
「え?やないで!鬼はジャンケンで決めるもんやねん!!!」
「あーはいはい」
って、めっちゃヤル気やん俺。
「最初はグー」
声に反応して出した京の手がパーだった事は気にしない。
「ジャンケンっぽんっ!!」
「あ・・・」
「勝ったー!やっぱ京鬼じゃーん」
「・・・ほな3秒数えるで」
「短いよっ!!!」
「えぇから逃げろ!!!」
ニカッと笑って走り出す。
京はダルそうにしてポケットからタバコを取り出した。
そして火をつける。
5分後。
地面で火を消した京が立ち上がり、辺りをそっと見回した。
「・・・」
再びしゃがみ込み、タバコに火をつける。
「ってちょっと!!!」
どっかから聞こえてくる姿無きの声。
「何や」
「何やじゃなくて探してよ!!」
「お前居らんやん」
「だから探してよ!!」
「鬼ごっこやろ?探したらかくれんぼになってまう」
何その考え方っ。
「俺、探すのめんどいねん」
そうやってすぐ「めんどい」で片付けようとする。
「探すのめんどいからお前は俺の見えるとこに居らなあかん」
「はっ?」
言ってる意味がわからないはベンチの裏でそっと聞いていた。
「・・・ちゃんと・・・俺のそばに居らなあかんで?」
クサイ台詞。
だけど、その京の声がとてつもなく優しくて何故か涙が零れ落ちた。
「ばーか・・・」
笑い泣きしながらもその言葉の意味の深さに、何となくだけど納得させられてしまう。
口下手な京が、遠回しに伝えてくれる。
だけど、曖昧でも何でも無い、京らしい飾らない言葉が何よりも嬉しいから。
「そこのベンチなぁ、虫がいっぱい集まってんで」
「えぇー!?」
立ち上がってその場から逃げた。
「お前の事なら全部見透かしとんねん」
恐れ多い・・・。
イヂけたが京の居る場所まで歩いていく。
「タバコ買うて帰ろか」
「・・・うん」
何もかも、とは言い切れへんけど。
俺は知っとる。
がジャンケンの最初にグーを出す事やって。
最初はグーでまたグー出すねんもん。
わかりやすい女やで。
歩き出した二人の耳に大きな音が響いた。
そして、少しのズレで夜空に咲く花火。
「わっ・・・」
「どっかでやっとんのや」
「すっげぇーvv」
立ち止まって二人一緒になって空を見上げる。
「おぉー!!!」
次々と、色を変えて夜空に映える輪。
感動すらも覚えたはその場に立ち止まったまま。
「置いてくで」
少し先で振り返っていた京がを急かした。
「待ってよ!」
きっと、どんなにでかい花火でも、
夜空一面彩るくらいのパワーがあっても、
二人でやる線香花火に勝るものなんてない。
瞬く間に巨大な残像となって目蓋の裏に強く焼き付く。
「来年は・・・自作花火でっ!!」
「何やねんそれ」
今日というただの“過去”が“想い出”に変わる瞬間。
君の隣で相変わらずの笑顔であるあたしの儚想。
来年も、この愛しさが空高く打ち上がりますように。
散っても散っても、また新しく。
こんな二人の間に無数の花が咲きますように・・・。
END
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はぁん・・・。
かなり遅くなっちまったよ・・・。ごめん。
ほんとごめんっ!!!!!!!
しかもめっちゃ意味不明。
10万打祝+誕生日(遅過ぎ)+相互記念(もっと遅過ぎ)
で、どうっすかね?未邑さん?(笑)
とりあえず、うちらの花火をネタにしてみました。
北斗が舞う!!!(何
しかも、誕生日ネタが少しも入ってないというオチ。(あはっ
嫌々でももらってねvv(強制!?
いや、ほんとは七夕までに仕上げる予定だったのっ!!
でも・・・でも・・・でも・・・。
言い訳は原稿用紙10枚分で我慢して。
おめでとー☆
咲結華より。
††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††
ぅわー!!ありがとう御座います!!
私達の花火がついに打ちあがりましたね!!(笑)
あぁ・・・この時期の誕生日で本当に良かった・・・!
10万打祝も相互記念もほんとうにありがとう(*´∀`*)
厭々なわけないじゃん!むしろ拉致るから!!
もぅ、全てにおいてありがとう!とっても嬉しいです!
こんな奴だけど、これからもよろしくっす★
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