君以外見えない。
      一途だとかそんな綺麗な感情じゃ収まんない。























      Laddiction
























      俺だって人並みに寂しいって感情はある。
      多分、人並みにってか人並み以上。
      寂しすぎたら、きっと俺は死んじゃう。


      馬鹿みたいにいつだっての温度を探してる。
      触れたくて、抱きしめたくて仕方ない。
      傍にいたい、傍にいてほしい。
      そんな子供っぽいことだけが俺の脳味噌を支配してる。
      完璧に中毒。


      「なんや、敏弥、元気あらへんやん」


      「んー燃料切れって感じー・・・」


      「腹減ったん?セクシャルに何か買うてきてもらえばえぇやん」


      「・・・薫くんに恋する乙女の気持ちは解んねぇよ」


      「オカマの気持ちは解らんわ」


      ムカ。
      やっぱ薫くんみたいなデリカシーねぇオヤジには解んねぇよ。
      とか言ったら煩いから言わねぇけど。

    
      でも悔しいから立ち上がるとき思いっきり足踏んでやった。
      ささやかな反抗。
      薫くんの小言は聞かないことにする。


      あー・・・に会いたい。
      ここんとこ忙しくて全く会ってない。
      レコーディングとかなら仕方ないって思えるけど撮影じゃねー・・・。
      インタビューも無駄に待ち時間長いし。
      この少しの間だけでも会わせてくれればいいのに。
      そしたらもちょっと頑張れんのになぁ。
     

      燃料切れ。
      の愛情切れ。
      もーこれ以上は動けません。


      「ちょぉ待てや!敏弥!」


      薫くんが呼んでるけど聞えません。
      に会わねぇと寂しくて死にそうです。
      抱きしめて、キスして、キスして、キスして。
      の声が聞きたい、笑顔が見たい、この際泣き顔でも見たい。
      でもやっぱり笑った顔が好きだから、笑顔が見たい。


      「おぃ、アホ!折角燃料持って来てやったのに何やねん、その態度!」


      「・・・別に腹減ってるわけじゃねぇってば」


      「そんなん解っとぉわ」


      「・・・じゃー何?」


      「ちゃん、やろ?お前の燃料って」


      「嘘・・・、来てんのっ?!」


      「昨日電話あってん。今日の撮影何処でやんのかって」


      「・・・何で薫くんトコに電話すんの?」


      「知るか。そんなん本人に聞けや」


      「そ、そうだ!は?!、何処いんの?!」


      「さっきAスタの前の廊下で堕威と話しよったで」


      「薫くん、サンキュー!」


      待って待って待って!いや、待たなくて良いや。
      これって日頃の行いが良い俺に神様がくれたプレゼント?
      この際何でもいいから早く会いたい。


      俺ね、マジで寂しかったんだって。
      空き時間暇だから楽屋で寝てるとすんじゃん?
      何か足んねぇの。
      それはの温度だったり、寝顔だったり、寝息だったり。
      それが無いってことに気付いて、余計に寂しくなる。


      電話とかメールとか毎日すんだけどさ。
      やっぱそんなんじゃ埋めらんない。
      進化しすぎた電波じゃ届くものも届かない。 
      別に今までの俺等を否定するわけじゃねぇけど。


      ん・・・?
      電話で思い出したけど、俺、大事なことスルーしてねぇ?
      何だっけ・・・さっき「え?」って思ったことあった・・・
      えーっと・・・ぅーんと・・・・


      あ、電話だ。
      どうして昨日電話したときに言ってくんなかったの?
      俺だって知ってるよ?撮影場所くらい。
      どうして俺に聞いてくんなかったの?


      ざわざわと騒がしい音に交じる甘い声。
      何処にいたって俺には解る。
      の声がする。


      の目線の先にいるのは、ねぇ、堕威くん?


      久しぶりって。
      飛び付いてくるを抱き留めて。
      火照った頬に軽く口付けて。
      子供をあやすみたいにほそっこい身体を抱き上げて。
      会いたかったよって唇を重ね合う。


      ねぇ、その相手って本当に俺?


      俺だったら一番最初に会いに行く。
      誰より先に会いたいと思う。
      はそうじゃないの?


      薫くんが言った通り、はAスタの前にいた。
      堕威くんと一緒に。
      ねぇ、何話してんの?楽しそうに笑っちゃってさ。
      俺の知らない話?

      
      何だろう、急に不安になる。
      が来てくれたのは俺に会う為だって、そう思ってた。
      でもそんな保証、どこにある?
      本当には俺に会いに来たの?
      じゃあ誰に会いに来たの?


      ・・・堕威くん・・・?


      「・・・・・・」


      「・・・え?」


      「っ!」


      「と、敏弥!」


      不安になることなんて何もないのに。
      何もないはずなのに、そう思えば思うほど不安になる。
      

      「もう撮影いいの?終わったの?」


      「・・・何してんの?」


      「え?」


      「何してんのかって聞いてんの!」


      「お前どないしてん?そんな怒んなや」


      「堕威くんには聞いてない!」


      「あ、あのね、敏弥?此処に来たのは良いけど何処で撮え・・」


      「何しに来たんだよ?!」


      「・・・え?」


      「敏弥!お前何ゆうとんねん!」


      「堕威くんは黙ってて!」


      気持ちが、言葉が止まらない。
      こんな事が言いたかったわけじゃない。
      こんな事言って何かが変わるわけじゃない。
      こんな事言って何かが解るわけじゃない。
      なのに心が思うように動かない。


      「ちょ、敏弥っ?!」


      気付けば俺はの手を掴んで歩き出してた。
      堕威くんの声を振り切るように急いで。
      

      堕威くんの傍にいさせたくなかった。
      このまんまだったらを盗られるような、そんな感じ。
      二人の中で俺の存在感なんて無いみたいで。
      俺自身が薄くなっていくような、そんな感覚。
      俺は自分自身を存在付けるように、の手を強く掴んだ。


      不安になる。
      俺の中はこんなにでいっぱいなのに。
      の中を満たしてるのは、本当に俺?
      愛されてる自信なんて、どこから湧いてくるのか解らない。
      自分と同じくらい自分も愛されてるかなんて、どうして解る?
      誰か助けて。


      俺は誰もいない会議室に滑り込んで、ドアに鍵をかけた。
      ドアと同じように、俺の心にも鍵がかけれればいいのに。
      こんな不安な気持ちも、醜い気持ちもに見えないように。
      

      渇いた匂いが充満した部屋に沈黙が走る。
      革張りのソファーに座ってたのってどんな奴かなぁなんて。
      ドアを背にそんなどーでもいいこと考えた。
      

      「あの・・・とし・・・」


      「ねぇ、もう堕威くんともヤったの?」


      腹の底が熱い。
      心臓の動きに合わせてドロドロした物が流れ出す。
      足の指の先まで汚染される。


      「な、に・・・言って・・・」


      「あんな楽しそうに話しちゃってさ。今日もそのつもりで来たんだ?」


      「ちがっ・・・!敏弥っ!」


      「こんな短いスカート穿いてさ。堕威くんのこと誘ってたんだ?」


      自分でも驚くくらい慎重に言葉を選んでる。
      を傷つけるための言葉遊び。

      
      の振り上げた右手を掴んで、会議室の壁に身体ごと押し付ける。
      二人しかいない会議室は無駄に音が響いた。
      

      強気だと言わんばかりの目に加虐心を煽られる。
      もっと抵抗してみせて。
      もしかしたら俺のこと好きかもしれないなんて、甘い幻想を打ち砕いて。
      独りで見る夢ほど、後寂しいものはないから。


      「やッ・・・としっ・・・やだぁッ!」


      「堕威くんは良くて俺はダメなんだ?」


      の足の間に自分の身体を滑り込ませる。
      短いスカートから伸びた綺麗な脚。
      真っ白な太腿を撫で上げるとの身体が強張った。


      「やッ・・」


      「良いじゃん、その反応」


      「とし・・・ひゃッ!」


      の言葉を遮るように耳の中に舌を差し込む。
      唾液をいっぱいに含ませて耳の中を舐め回す。
      耳朶に付けた小さなピアスごと咥内に入れる。
      ピアスと耳朶の狭い隙間に舌を這わせた。


      俺を懸命に押し返す腕が弱々しい。
      ってこんなに弱かったっけ?
      女ってこんなに小さくて細くて弱い生き物だったけ?
      触るの久しぶりだからさ、忘れちゃったよ。


      「ねぇ、堕威くんは優しくシテくれた?」


      「や、ぁ・・・ッ・・・はぁ・・・」


      「感じたんだ?」


      「ぁ・・んッ・・・と、し・・」


      「淫乱」


      薄手のセーターをブラと一緒に捲り上げる。
      強制的に露わになる形のいい胸。
      俺は頂の突起に軽く歯を立てた。


      執拗に中心ばかりを攻め立てる。
      こんな風にされてんのに感じるんだ?
      の反応一つ一つに堕威くんの手招きを感じる。
      自分の疑心に笑いが込み上げてくる。
      の身体をこうしたのは、確かに俺のなずなのに。


      「ふぅ・・・んッ・・・あッ!」

       
      「声、出さないで」


      「ぅんッ・・・んんっ・・・!」


      恐くなる。
      なんだか解らないものに追い立てられる。
      不安と恐怖は全くの別もの。
      そうは解っていても全てが一気に襲い掛かってくる。
      原因不明の不安に襲われる、恐怖。


      の口を無理矢理手で押さえる。
      例えば、堕威くんの愛撫にもこんな声で応えたのかって。
      例えば、堕威くんにもこんな声でねだったのかって。
      例えば、堕威くんにも・・・
      そんなことばかりが頭の中を支配する。


      「誰にでもそんな声聴かせるんだ?イヤラシイね」


      「ん、ふっ・・・ぅんんッ!」


      「あ、ココ感じた?」


      俺は脚の間に滑り込ませた身体全部でを壁に縫い付けた。
      膝での秘処を押さえつけるように刺激する。
      膝に感じる濡れた感覚に思わず笑みが零れる。


      何度も膝での秘処を撫でる。
      絡まる蜜と下着は俺の膝で卑猥な音を立てる。
      

      俺の手を伝っての唾液が零れ落ちる。
      口閉じる暇もないくらい洩れる嬌声。
      熱い息が手にぶつかっては甘い声に姿を変える。


      「もう膝じゃ我慢出来ない?」


      「ッ・・・ぅはぁ・・ッぁ・・・!」


      「堕威くんにしたみたいに、おねだりしてみせてよ」


      「あぁッ・・・ぅん・・あッ・・・・」


      俺は口を塞いでた指を、の口の中に突っ込んだ。
      舌を摘んでは逃がして、摘んでは逃がして。
      最奥を擦って強制的に吐き気を促す。
      吐き気と一緒に出てくる生唾にしつこいくらい指を絡める。
      上の歯と下の歯、形を確かめるように指でなぞる。
      歯茎を撫でて、軽く爪を立てて。
      咥内に溜まった唾液を掬い取るように指を絡めた。
      糸を引く、生々しい液体。


      「ほら、早く。俺、気長い方じゃないんだよね」


      「はっ・・あぁ、んッ・・・と、ゃ・・・!」


      「はい、時間切れー」


      下着をずらして、そのまま唾液に濡れた指を突き入れた。
      ソコはドロドロ熱いくらいに濡れてて。
      指なんかじゃ足りないって言ってる。
      貪欲に俺の指を飲み込んでく。


      「期待してた?」


      「やぁ!ふぅ・・んッ・・もぅ止めっ・・・」


      「濡れてるのに?」


      「ひゃぁん!やッ・・・ぃやぁッ!」


      「ドロドロじゃん。ほら、音、聞こえる?」


      の中心に埋めた指を乱暴に動かしてみる。
      粘膜の中で緩い液体が混ざり合う濡れた音。
      狭い部屋に響き渡るソレは俺の感覚を麻痺させる。
      唯々、求めてしまう。


      「イイ反応。発情期の雌猫みたいだね」


      「ひゃあッ!ぃや、ソコ・・ダメッ!!」


      「ココ、もっとシてほしいの間違いでしょ?」


      イイトコを突くたびにの身体が弓形に仰け反る。
      涙腺が壊れたみたいに次々に溢れてくる涙。
      幾筋にも頬に痕を残しては、口許の唾液と混ざり合う。


      俺は仰け反ったの首筋から顎まで舐め上げる。
      声を上げるたびに震える身体。
      喉元に軽く歯を立てた。


      「もう俺がほしい?淫乱な猫チャン?」


      「あぁッ・・くふッ、とし・・ぅあッ・・!」


      「俺、挿れたくてたまんねぇんだけど」


      




      抵抗、してほしかった。
      酷いことをしてるって、そんな自覚がほしかった。
      嫌がるを無理矢理犯して傷つけたかった。
      もしかしたら愛されてるかもしれないなんて、今更そんな夢見せないで。
      

      夢は目が覚めたとき夢でなきゃダメで。
      期待なんて抱かせちゃダメなんだよ。
      今更勘違いかもしれないなんて。
      そんな嬉しすぎる夢は残酷すぎる。










      「いぃ、よ・・・大好き、敏弥・・・」











      抵抗して欲しかった。
      嫌だって泣き叫んで俺を否定して欲しかった。
      そうすればを壊すことだって容易かったはずなのに。


      恐怖。
      失うかもしれない、自分の所為で。
      勘違いで済まされる範囲はきっとカカトのもっと後ろ。
      恐い、晴れていく頭が恐い。
      

      「大好きだよ・・・敏弥」


      唇に感じる温かさ。
      の唇が重なっていることに、俺は気付かなかった。
      唾液とか涙とかで濡れた柔らかい唇。
      俺は、それに口付けることすら忘れてた。


      「私は・・・大好きだよ」


      心臓の動きに合わせて透明な液体が身体中に流れてく。
      ドロドロした感情の居場所がなくなる。
      でも、それが恐い。


      何考えてんだって怒ってくれればいいのに。
      顔も見たくないって詰ってくれればいいのに。
      どうして何もかも許したような顔で俺を見るの?
      

      「・・・俺・・・」


      「・・・ッは・・・敏弥はさ、私に会いたかった・・?」


      「・・・え・・・?」


      「私は会いたかったよ・・・死ぬほど、会いたかったよ・・」


      「俺・・・」


      「敏弥に触りたかったし・・触ってほしかったよ」


      「・・ごめ、俺・・」


      「だけど・・・こんなんじゃないよ・・・ッ」


      謝ることすら出来ない。
      涙を流すを見つめて、出ない言葉を必死に考える。
      

      きっと傷つけた。
      わけ解らないまま詰られて、犯されて。
      

      「俺・・・に会いたくて・・・一番に会いたくて・・」


      「・・・」


      「が来てること、薫くんから聞いて。どうして俺に言わないんだって思って・・」


      「それは・・・」


      「そしたら堕威くんと話してるの見て」


      「・・・」


      「もしかしたら俺に会いにきたんじゃないのかもって思って・・・」


      「敏弥・・・」


      「に会えるって俺一人で舞い上がって、馬鹿みたいで・・」


      「・・・」


      「堕威くんに盗られるんじゃないかって、恐くて・・・」


      は俺の話を遮って、唇を重ねた。
      の両手に挟まれた俺はきっと情けない顔してる。
      

      嫉妬。
      そう言ってしまえば簡単だけど。
      だけどそんな単純な感情じゃないんだって。
      そう自己弁護してみたり。


      「突然行ってね、敏弥を驚かせようって思ったの」


      「・・・え?」


      「だから薫くんにメールしたの。敏弥に聞いたんじゃ意味ないでしょ?」


      「・・・うん」


      「でもスタジオの場所聞くの忘れててね。迷ってたら堕威くんに会ったの」


      「ごめ・・・俺・・・」


      「私ね、敏弥に会いに来たの」



      被害妄想だって笑い飛ばしてくれる?
      堕威くんに盗られるって、本気でそう思ったんだ。
      堕威くんのものになるくらいなら、壊しちゃえって、そう思った。
      自分の嫉妬心に恐怖さえ感じる。


      「・・・ほんとごめん・・・ごめん」


      「敏弥は、私に会いたかった?」


      「・・うん、かなり、会いたかった」


      「堕威くんに勘違いな嫉妬しちゃうくらい?」


      「・・・ほんとにごめん」


      「私のこと、好き?」


      「愛してる」


      「本当に?」


      「嘘吐けるほど、器用じゃねぇよ」


      「知ってる」


      「・・・」


      「だって敏弥のそういうところ、好きになったんだもん」


      「・・・ぅん・・・ごめん、ホントにごめん」


      「本当に悪いと思ってる?」


      「うん・・・ごめん・・」


      「恐かったんだよ?」


      「ごめ・・・!本当に、ごめん」


      「じゃー・・・キス、して?」


      「・・・?」


      「ちゃんと好きだって、証明して」


      頬に残る幾筋もの涙の痕に心が痛む。
      馬鹿だとしか言いようがないよね、俺。

      
      「愛してるよ」


      こんなつもりじゃなかった。
      もっと大切に大切に触ってあげなきゃって、そう思う。
      

      壁に押し付けられたの細い身体をそっと抱きしめる。
      こんな小さな身体に、俺は何を求めてたんだろ。
      今にも、壊れちゃいそうなのに。


      腫れた瞼を手の平でそっと閉じる。
      睫の先に残った涙が手に滲む。


      最初は唇を重ねるだけ。
      柔らかさを確認するように唇を押し付ける。
      上唇と下唇の結合部を舌でなぞる。


      「口、開けて」


      少しだけ開いた口許に舌を滑り込ませる。
      おずおずと差し出された舌に自分のそれを絡めた。
      舌を引っこ抜くみたいに吸い付いて。


      「んふッ・・・ん・・」


      「ッ・・・好きだよ」


      「っはぁ・・・とし、やぁ・・」


      「・・・愛してる」


      この可愛い身体を、俺は一生離すことなんて出来ない。
      傷つけても傷つけても、きっと離せない。
      不器用な愛し方でごめんね。
      一番上手じゃないかもしれないけど、一番愛してるから。


      君以外見えない。
      一途だとかそんな綺麗な感情じゃ収まんない。
      愛しすぎてね、このまんまじゃ俺、いつか狂っちゃうかも。
      きっと俺は中毒。
      君なしじゃ正常でいられない。
      恐いくらい幸せな中毒症状。














      「あのーお二人さぁーん?」


      「・・・は?」

















      コンコンコンコンコン
      

      もう一度キスしようとした瞬間。
      無遠慮に会議室のドアが鳴る。
      ドア叩いてるの・・・薫くんじゃん・・・


      「おーい、聞いとるかー?」


      ちょちょちょちょっと待って!
      なんで薫くんがいんの?
      つーか何?もしかすると・・・もしかしちゃう?


      「ラブい最中悪いんやけどな、全員撮影押してんねんけど」


      「かかか薫くんッ・・・いつから其処に・・・」


      「指挿れる前くr・・・」


      「ぎゃああぁぁぁぁ!!!」


      見られすぎ!聞かれすぎ!
      てかなんでアンタは其処に居座ってんだよ!
      ナニなことしてるって解ってんならスルーしろよ。
      うーわー最悪じゃん。
      

      「この撮影終わらんと帰れへんのやからな」


      「いや、あ、えっと・・・ちょ・・・」


      「あと10分で来てな」


      「や、か、薫くん・・・!」


      「給湯室にお湯沸かしとるから、ちゃんとちゃんの身体拭いたれよ」


      「は?え・・・う、うん・・・じゃなくて!」


      「あ、あとな・・・」


      「え?何?」


      「勃起したまんま来たら殺すぞ」


      「・・・はい・・・」


      カツカツと薫くんが廊下を歩いてった音がした。
      意外に聞えるんだ・・・音・・・。
      ってことは間違いなくあんなことやこんなことまで聞かれてたってわけかよ。
      でも、薫くん、他の人が来ないようにしてくれてたんだろーな。
      何かそんな気がする。


      「あ、あの・・・・・・ごめん」


      「・・・撮影・・・」


      「・・・へ?」


      「撮影、カッコイイとこ見せてくれたら、許す」


      「・・・、大好き・・・」


      「知ってるよ」



      今度は廊下の音に神経を集中させて。
      誰もいないって確認すると、小さく笑ってキスをした。
      触れるだけの、甘い、甘いキス。


























      BE HAPPY・・・?


      ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

      5万打御礼リクで或季様に捧げます。
      【ズバリ、エロでお願いします(笑)】ってリクでしたが・・・如何でしょう?
      エロくないとしか言いようがないのですが・・・未成年なので許して下さい(笑)
      因みに『Laddiction』とは私の勝手な造語で、『LOVE addiction』のこと。

      或季様のみお持ち帰りOK!書き直しはいつでも受け付けます(>_<)
      リク、本当にありがとう御座いました★


      20041007   未邑拝



 
     
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