貴方は、ズルイ。

あたしはどんどん、貴方に墜ちていくのに。

































泥酔状態TYPEーA

































…あたし、今日飲みすぎだ…

友達に誘われた飲み会で、久し振りに飲んだお酒が美味しくって…っていうのは単なる言い訳だけど。

相当、調子に乗ってたのは確か。

だって最近何だかやる気が無くって。

こんなんじゃダメだとか思っても、息をすることすら億劫になってるあたしは嫌い。
































それでお酒に逃げちゃったあたしは、もっと嫌い。

































「気持ち悪…」

































もう終電も無くなった時間。

家まで車で送ってくれる、っていう友達の好意を断って、あたしはタクシーに乗ろうと駅ビルの方へ。
































だって自分で勝手に酔いつぶれといて、友達に甘えるコトなんてできないよ。

それに友達も飲んでたし…事故るかもだし…飲酒は罰金30万だし。そんなお金払えません。
































あぁー、頭がグルグルする。

地に足が着いて無い感覚。

あたし、真っ直ぐ歩けてるのかなぁ?

歩いていると、また酔いが回ってきたかも知れない…

































…ドン…


「あ、ごめんなさ…」


誰かにぶつかった拍子に、あたしはその場へ座り込んでしまった。

































「ごめっ、大丈夫?…つーか、ちゃん?」

「京しゃん?」

































この前、男友達と街で偶然会った時に一緒にいた人。

格好良くって、お洒落で、とにかくタイプだったから紹介してって言いまくったんだけど…


『アイツは紹介できないよー。残念でした(笑 』なんて言われて、ちょっと凹んでたんだよね。。。

こんなところで会うなんて、結構運命感じちゃうなぁ。

…あたし、泥酔だけど(泣

































「自分、めっちゃ飲んでるんちゃうん?」

「…そんなこと無いもーん」

































いや、飲んでます飲んでます。

京さんの肩を貸してもらって、何とか立ち上がることができた。

































「家遠いん?」

「遠いー!ヘイタクシー!」

「そんなんで外フラフラしとったら犯されんで?」

「らいじょーぶだもーん」

「あかんて。今すぐタクシー乗って帰りぃ?それとも俺ん家で休む?」

「…頭、痛い…」

「…しゃーない奴やな。そこのマンションなんやけど、歩ける?」

































この近くに住んでたとは…変に期待してしまう。

京さんに抱えられるようにして、あたしは京さんの部屋へ。

































「京さんの部屋、広いー!ホテルみたいー!」

「頭痛いんとちゃうかったんか?!…まぁええけど」

































京さんはペットボトルのミネラルウォーターを持ってきてくれてた。

ソファーに倒れ込むように座ってたあたしに、キャップを取って渡してくれる。

































「ありがとー…冷たっ…」

「ホンマ、手間かかる奴やな」

































少し水を零してしまったあたしの服を拭きながら、京さんは溜息をついた。

そして、あたしの隣へ座った。
































頭痛いっていうの、実は嘘。

こうすれば京さんの部屋に連れてって貰える、っていう悪魔の囁き。

こんな女の武器みたいなの、嫌いだった筈なのにいつの間にか本能で身につけてしまってる。

でもホントに酔っぱらってるから、こんな大それたコト出来たんだろうけど。。。

































「何で女の子がこないなるまで飲んだん?」

「だって…最近何しても上手く行かないしー」

「やからって酒に逃げたらええ、ゆうモンと違うやろ」

「だって…」

「だって違うわ。その上一人でフラフラしとるし。何かあってからでは遅いねんで?」

































ロレツが回らない。。。

京さんに言い訳したくても上手くできない。

こんな嫌なあたしばっかり、見せるつもりじゃ無かったのにな。

ホントに酔いを醒まそうと、あたしはペットボトルに口をつけた。

































「会ったのが京しゃんで良かったー」


また一口、冷たい水が喉を通る感覚が気持ちいい。
































少し冷静になった頭で振り返ってみると…あたしってば何をやってたんだ、何を。

こんなに迷惑掛けちゃったし、絶対嫌われただろうな。

情けなくって涙出そう。

































「京しゃん、ごめんなさい…あたし…」

「…俺をそない買い被られても困るけどな」

「ふぇ?」

































京さんの顔が近づいたかと思うと、唇に生暖かい感触。。。

































「俺も男やねんって…ちゃん、可愛いんやから自覚持ってや!自覚!!」

































不意にされたキスのせいで口の端から水が零れる。


「誘ってんのかと思うわ」


京さんは目を細めて、あたしの上へ覆い被さった。
































零れた水の跡を軽く舐めて、首筋にキスを落とす。


「この前会った時から、ずっと気になっとってん…こんな状況で言うても信用ゼロやけど」

































京さんが?あたしを?

これは神様がくれたチャンスですか?

































「あたしだって、何回も紹介してって頼んだっ…でも…」

「え?ちゃん、彼女違うん?」

「誰の?」

「アイツの」

「まさか」

































だから紹介してくれなかったんだ…そんな嘘吐いてただなんて。

































「じゃあ聞くけど、彼氏は?」

「え?」

「続きは?って聞いとん」

































拒否する理由なんか無いし。

































「いい、よ?」

































京さんは意地悪そうに笑って、あたしを抱え上げた。

見かけによらず(失礼)力、あるんだなぁ…

降ろしてくれたところは勿論ベットの上。

そしてそのまま頭の奥が痺れるような、深くて甘いキス。

































「めっちゃ酒の味すんで?」

「京さんは煙草の味がする」

































そう言って笑って…後のコトは聞かないで(微笑
































朝、見知らぬ部屋で目を覚ました。

横には京さん。
































…徐々によみがえってくる記憶…昨日のアレ、夢じゃなかったんだよね…

そう思うと急に恥ずかしいような…

顔が熱くて、どうしようもない。

































「今更何照れてんねん」

「起きてたの?!」

「…昨日のコトやったら、これから毎回スルことやんか」

「えぇ?!」

「何?付きおうてくれへんの?」

































最初はあたしにハマらせるつもりだったのに、いつの間にか京さんのペースにハマってる。

…違う。

あたしから、京さんのペースにハマってあげる。

出会った時以上に惹かれてる自分に気が付いたから。

京さんは、妙に余裕の笑みであたしを見てる。

































「ちゃんと言葉で言ってくれなきゃ、付き合ってなんてあげない」

「駄々っ子かい」

「何?!」

「もしかして俺に"付き合って下さい"って言わす気なん?」

「…付き合って下さい(照///」
































結局あたしから言っちゃって。。。

京さんの嬉しそうな笑顔、この顔には勝てないって解った。

































「やっぱ思った通り、ええ子やなー」

「子供扱いしないでー」

はええ女やって言うたんや」
































…ホント悔しいけど、完敗です。

あたしは明日からも、このちょっと意地悪そうな、柔らかい笑顔の隣で居るのでしょう。










++++++++++
キリリクの京夢です…
私めの拙い文章では、これが精一杯でした。
ええ、偽物ですとも(自信持って答えるな!
しかも何ちゅうタイトル…(死; こんなので宜しければ、受け取ってやって下さい!
未邑様、有難うゴザイマシタ☆





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京くんがとっても大人っぽくて素敵です!!
わわわ私も今から呂律が回らなくなるまで酒飲みます!!
そして脳内京くん宅へ・・・と見せかけてアル中で病院行き。
えぇ女とか言われてみたいです(*´∀`*)
私のわけわかんないリクを受けてくださってありがとう御座いました!



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