「ねぇ京、あれは?」 「どれ?」 「あれ!あの棚の上!」 「あー…あんなんいらん」 今日は珍しく、京とのお買い物デート。 京と一緒ってだけで、周りの物が全部良く見える。 可愛いものを見つけては、京に同意を求めてみるんだけど…。 あっさり否定…。 「もー…さっきからそんなんばっか…」 「いらんもん買っても邪魔やんか」 「またそんなこと言うし…」 「えぇやん、置きモンとか俺別にいらんし。服見にいこーや」 「はーい…」 ちぇ。 あれ可愛かったのになー…。 指を咥えて(してないけど)、しぶしぶ京の後についていった。 「あー、ねぇ京!」 「なんやー?」 「これは??」 京が自分の服を見ている間、暇だったから、私も京の近くでテキトーに見て回ってた。 なんとなく目に止まったモノを、京に勧めてみる。 「これ着なよーv」 「…や、いらん」 「ちぇ………これ着たら可愛いと思ったのになー」 「なんか言うたか?」 「ぃや、これ着たらカッコイイのになーって…」 「…ほんまかい」 危ない。 ふっつーに思ったこと口に出してたよ; あーでも、京がこれ着たら絶対可愛くなるのに…くそぅ。 これにー…あ、あの帽子とか…あぁ!絶対可愛い!!勿体無い!! それからしばらく京にいろいろ勧めてみたものの、ぜーんぶ「いらん」で済まされてしまった。 試着ぐらいしてくれたって…。 京の趣味がまったく解らなくなって、私は諦めて自分の服を見て回ることにした。 「」 「なぁにー?」 「ちょぉこっち来て」 「?うん」 十分ほど経った時、靴売り場の方から京が私を呼んだ。 なんだろー? 「お前こんなん履く?」 「ん?…あ、可愛いvv」 「ちょぉ履いて」 「?うん」 京に言われるまま、自分のサイズを探して靴を履いてみる。 うん、これ可愛いv 買っちゃおっかなー? 「じゃあ、そのままあっこの試着室行って」 「へ?うん…」 「で、コレとコレ。着たら言ってな」 「???わかった…」 んー? ジーンズとシャツを渡されて、試着室に押し込まれた。 何が何だか解らないけど、もたもたしてたら怒られそうだから、とりあえず着替えてみる。 「京〜?着替えたけど…」 「開けてえぇか?」 「うん」 「……ふんふん…じゃあ後は…」 「ねぇ京、なんなの?」 「ちょっとそのまま待っててな」 「へ?」 京はそれだけ言い残して、ドアを閉めるとどこかへ行ってしまった。 なんなのよー… あ、でもコレ可愛いかもvv うーん…貯金おろしてくればよかった…; 「、その上にコレ着て、ほんでコレも」 「え、あぁ、うん」 戻ってきた京の手には、ジャケットと帽子。 渡されたそれに腕を通して、帽子も被る。 「…コレでいいの?」 「…やっぱりな…」 「なにが?」 「ソレ、絶対に似合うと思って、前から目付けてたん」 「え…」 鏡に映った自分を見る。 ちょっと可愛い目の、ボーイッシュな格好。 今まであんまりこんな格好したことなかったけど、案外いいかもしれない。 結構似合うぢゃんvv なんて、自画自賛(笑) だって、京にそう言われたら自信つくんだもん。 「よし、ほんなら着替えて」 「ふぇ?あぁ、はい;」 着てきた服に着替えて、京が持ってきたものをハンガーに掛けて試着室を出た。 重い…; と思ってたら、京が全部抱えてレジに直行した。 「京…?」 私の声が聞こえていないのか、普通にお金を払っている京。 まさか… 「はい」 「ぇ…」 「プレゼント」 やっぱり…! 「い、いいよ!こんなにいっぱい!!」 「えーの。俺がに着て貰いたいんやから」 「でも…」 「今度はそのカッコでデートしよーや」 そんな可愛らしい笑顔で言われたら、頷くしかありません。 「ありがと、京」 「どーいたしまして」 京に買ってもらった服に合うように、メイクもちょっと変えてみようかな。 いつになるかわからないけど、次のデートが楽しみ☆ 京は結局、私の服だけを買って、自分は何も買わなかった。 そんな京に、帰り際に見つけた服を勧めてみたものの、またもやあっさりと「いらん」と返されてしまった…。 うーん、残念。 END. 氷祈 未邑様リクの京夢でしたが。 リクには「主人公の買った服に文句をつける」とあったんですが… なんか話がそれてる気がするのは私だけですか(泣) うわー、なんか違ーーーーー! いつものように、書き直しは随時受け付けております; 7300を踏んでリクさせて頂きましたー! マニアックなリクにも関わらずこんなに素晴らしいお話を書いて頂けて嬉しいです! 今度はその恰好でデート・・・鼻血モノです!! 杷留さん、本当にありがとう御座いましたvV 未邑拝 |
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